マルボロ…
彼女は、赤いマルボロをくわえた
タバコに火を点ける 深く吸い込む 吐き出す
冬の孤独を感じながら マルボロを吸う…
美味しい 今日のマルボロは、美味い
彼女は、ドゥカティに乗る 900モンスター
よく珍しがられる 女の子が ドゥカティ…
なんてね 彼女は、彼の影響なんだと…
彼は、900モンスターに乗っていた
二人でツーリングに行ったこともあった
国道を走って来た よそ見運転の大型ダンプ
信号無視 飛び出してきた 小学生…
小学生を避けた 彼のドゥカティは弾き飛ばさ
れ ヘルメットは、飛ばされ 即死だったと…胴体から首が千切れて 苦しい顔ではなかった
と そう聞いている…
彼女を冷たい 女と言う人も随分いた
彼女は、悲しかった 辛かっんだ
900モンスターを直して乗ろう…
何年かけても 誓った日に
今、900モンスター マルボロ はにかんだ
笑顔 マルボロを吸っている
彼女は、彼を忘れないでいる 笑顔の中で